2015年12月14日月曜日

異文化交流川柳カルタ(らりるれろ)

作句とコメントを羊野さんぽさんが担当する異文化交流カルタも大詰めを迎えました。1月に残りを掲載できたら、アからンのすべての句を改めてご覧に入れます。

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ラ)ランチ時(どき)おやつに見えるお弁当
20年以上前のことですが、アメリカで共にした給食の記憶は、四角く切り分けたピザ、グリーンピース、ミルク。昼食持参の子たちのランチボックスには、ピーナツバターを塗った食パン、チョコレート菓子やバナナ。対して日本の学校給食は、当時も今も、多様な食材を使い栄養バランスも良く、食育環境に恵まれているなぁと思います。

リ)リラックスできるお風呂は日本式
夜間電力で温水を溜めるシステムや様々な事由で、海外や国内で、各人のお湯の使用は数分以内が日常という生活も。また、固定されたシャワーヘッドだけで浴槽無しの部屋だった時はバスタイムとは言えず、海外のホテルで一般的な浅いバスタブではのんびり浸かれません。日本仕様の湯船で温まりホッとできるひと時を、年々贅沢に感じています。

ル)ルールだと言わんばかりの目じゃ怖い
「サンタクロースの膝に座る」(向かって左側の子が一般的な座り方)
ルールと分かる事ならばお互いに注意できますし、お手本があれば倣えます。ですが、異国・異文化に限らず、内輪での暗黙の了解事は事前に誰にも確認のしようがなく困惑します。例えば、サンタに扮した人からプレゼントを
受け取る際の座り方。それを知らなかった一番手の人に「あれれ?」と周囲から声なき視線が飛んでいました。何事も、表情だけじゃなくて、言葉やお手本で、直接、そっと、早めに、助言があれば親切で交流も生まれるのでは……と思う出来事でした。

レ)連綿と選民囲む言い伝え
これこそ異文化! のイスラエル。安息日(土曜)のホテルでは、2台のエレベーターのうち1台は自動各階止まり専用でした。肉料理を出すブッフェでは(日によらず)コーヒー用クリームがありません。私がそれを求めると、異邦人には無関係な理由を説明するのが面倒だったのか、出してきてくれました。これらは、モーセの律法に違反しないよう厳重に膨大な細則が付されてきた結果です(私はハーベスト聖地旅行でヘブル的背景を知り始めました)。
なお、「選民」はイスラエル全般を指します。モーセの律法がイスラエル民族を囲むことで異邦人と区別し異教から彼らを守ったはずの時代を経て、今日キリストの律法の時代に至っても前述のような「言い伝え(口伝律法)」に囲まれてしまっている様子を詠みました。絶えることなく存在するユダヤ民族(の信仰者)と存立する国家イスラエルとを覚えると、神のご計画とみわざこそが「連綿と」あるのですよね。

ロ)ろ過されて雨は恵みの天然水
空の青さが海に映る沖縄のとある島でのこと。雨をろ過できる専用タンクに溜めてお風呂(シャワー)等に用いたり沸騰させて茹でる調理にも使用したりしました。山地でろ過された伏流水の湧き出る軟水が多く水資源豊かと思われている日本にあって、淡水の貴重さと再生水の活用とを日常的に覚えさせられる地域でした。渇いた土地に降り注ぐ雨のように、私たちの渇いた心を満たす天来の恵みに想いは及びます。

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