2015年7月21日火曜日

「遺言川柳」のおもしろい作品

UFJ信託銀行(現在は三菱UFJ信託銀行)が平成15~17年に限定して毎年、「遺言川柳」大募集キャンペーンを行いました。自行の業務に関連する遺言や相続に関する人々の意識を知るために川柳を利用したのでしょう。賢いやり方です。

第2回(平成16年実施)の応募作品の一部を掲載した本『泣いて笑って 遺言川柳』(UFJ信託銀行編、幻冬舎、2004年)が手元にあるので、作品をいくつかご紹介します。コメントはすべて川柳ひろば管理人・森川博己です。

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・ゆずりあい俺いらないよ母親は
もう少しユーモアがほしいですね。『日本人には思いつかないイギリス人のユーモア』(北村元著、PHP研究所、2003年)に次のようなジョークが出ています。「ある男が、案内広告欄に一つの広告を出した。『妻求む』。翌日、彼は100通を超える手紙を受け取った。すべてが同じ内容だった。『私のをあげる』」。こちらのほうがとぼけている分、楽しめます。

・物よりも相続したい母の味
入選句(5作品)の一つ。なお、入選句の上に特賞1句、下に佳作20句があります。

・顔揃え開けた遺言寄付の文字
ご存じない方へ。JELAは遺贈を受け付けています。すでに遺贈してくださった方もいらっしゃいます。川柳ひろばの皆様も、ご相続される方々をがっかりさせない程度にこの制度をご利用いただけると幸いです。


・遺言に寸志と書いたのしをつけ
・遺言を絵手紙で書く習いたて
・遺言を孫に書いてる長寿国
・できるだけゆっくり来いと妻に言う
・父の日に硯と筆を贈られる
・ついクセで「ご提案」と書く遺言書
・近頃は父の寝言に耳立てる

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上記のキャンペーン詳細についてはインターネットから知ることができます。
「『遺言川柳』其の二 大募集!キャンペーン」結果発表(平成16年9月13日 UFJ信託銀行株式会社)http://www.tr.mufg.jp/ippan/release/pdf_utb/040913.pdf
応募句総数=62,397(応募者総数=15,256)、選考委員=幻冬舎編集局長、UFJ信託文化財団理事長、遺言川柳実行委員会ということです。

JELAが川柳を材料にキャンペーンを打つとしたら、「信仰」「希望」「愛」「感動」……のテーマでコメント付きの作句を募ることが考えられます。ご興味のある人は、テーマに沿った作品をお送りいただけませんか。今後の取り組みの参考にしたいと思います。


◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
   FAX:03-3447-1523
   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。

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