2014年11月5日水曜日

第3回川柳ひろばへの投句を受付中

10月末日で第2川柳ひろば作品受付を終了しました。受付総数は295句。第1回の倍を大きく上まわります。入選句の発表は、ジェラニュース次号(12月発行)とホームページニュースブログで行います。

111日以降に届いた分は第3回分としてお受けします。こちらの締め切りは20152月末日。テーマは自由ですが、入選発表時期が4月なので、春にちなんだものも良いかもしれません。キリストの福音に関するものは常時歓迎です。

皆さんの作句に役立つ情報として、山本克夫著『楽しく始める川柳』(金園社、1998年)から一部をご紹介します。類書の中でも目配りのきいた好著です。コメント部分は本の記述内容をベースに管理人がアレンジして書いています。

〇 「明確な表現にする」の項から
  血眼で家探してる鍵ひとつ → 血眼で家中探す鍵ひとつ
   左だと探しているのが一瞬、家のようにも思える。右のようにすると内容が安定。
  旅好きの妻の年金忙しい → 旅好きな妻へ年金役に立ち
   左だと、「忙しい」が何のことか不明瞭。

〇 「必然性のある句語を使う」の項から
  ささやかな庭を満喫するつつじ
 「つつじ」は「ダリア」など他の花でも入れ替え可能。その点で訴える力が弱くなる。
  法事すみビールの旨さ駆けめぐる
 「ビールの旨さ」を感じるのは法事の後に限らないため、句としての力が弱くなる。

〇 「月並みな表現とは」の項から
  バーゲンにつられて無駄な物を買い
  国民は年末ジャンボで夢を買い
 いずれも、事実をそのまま言ったにすぎず、陳腐。常識の範囲を出ていない。エスプリを利かすには、見る角度を変えたり(逆転させたり)、言葉をもうひと捻りしてみる工夫が大事。

〇 「子どもの俳句は川柳でもある」の項から
伊藤園が主催する「おーいお茶新俳句」の少年少女の入選作が紹介してあります。季語や切れ字がなく、俳句というより川柳ですが、自分を率直に表現していて、なかなかの出来だと思いませんか。小林美咲さんの作品なんか、ファンタジーにあふれています。

  しんぞうがぼくよりさきに走ってる(奥田光徳・10歳)
  部屋じゅうのかべで野茂が投げている(松田悠史・10歳)
  かるたとりもぐらたたきになっている(堀上友実・7歳)
  一どだけ入ってみたい本の中(小林美咲・9歳)
  フランスパン耳がないから核実験(渡辺あい・17歳)
  はつもうで五円で百の願い事(大池麻希・13歳)
  布団ごと学校行きたい寒い朝(横山明香・12歳)

伊藤園に問い合わせて、入選句を全部見たくなってきました。

以上

川柳ひろば管理人(森川博己)


◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
   FAX:03-3447-1523
   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。

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