2014年8月26日火曜日

「川柳ひろば」第1回入選作が決まりました

130句余り届いた中から以下の句が選ばれました(選者=柏木哲夫先生)。おめでとうございます。作者には、星野富弘詩画はがきセットをお送りしました。

入選者へのプレゼント

◎最優秀作
 献金に小銭も添える律義者(四迷亭)
○佳作(3点)
 山の神聖書のようなことを言う(春爺)
 免許証の写真は皆犯罪者(マリ・ハルD)
 完売だ店先で知る視聴率(羊野さんぽ)

※発表は「ジェラニュース34号」の8頁にも掲載しています。

次回の締め切りは10月末日。無ジャンルに加えて、「年末行事」「キリスト教やイエスの福音」に関する句もお待ちしています。入選作は12月に、ジェラニュース次号(12月中旬発行予定)及びホームページで発表します。

ところで、落選ながら興味深い作品も多数ありました。作句の参考になると思いますので、川柳ひろば管理人の独断的コメント付きで少しずつ紹介していきます。今回はどこか笑いを誘う句をいくつか。すべて「川柳ひろば」落選句です。

・待合室きょうも元気な声がする
<コメント> 桂文珍の落語が頭に浮かびました。病院の待合室で最近目にしないご老人を、他のお年寄りたちが「あの人、最近病気らしい。早く元気になって、またここで会いたいね」というものです。上の句の場面は違うのかもしれませんが。
  
・元気ない献金ないと聞き違え
<コメント> これは、「元気」と「献金」という似た響きを意識した言葉遊びですが、「献金」という幾分重々しい言葉が、「元気」というごく日常的な言葉と対比されるため、その落差が大きい分、笑いを誘うのでしょう。

・「また寝てる?!」耳はふり向く老番犬
<コメント> 「サラリーマン川柳」で登場し一般にも流布した「まだ寝てる帰ってみればもう寝てる」は有名ですが、上の句も独特の面白みがありますね。無邪気な顔した犬が、大きく垂れた耳を「また、オレの悪口?」という感じで主人に向けるしぐさ(?)、ほほえましいではありませんか。

以上(川柳ひろば管理人・森川博己)

◆「川柳ひろば」の投稿先:
   日本福音ルーテル社団(JELA)「川柳ひろば」係
   住所:150-0013 渋谷区恵比寿1-20-26 
   FAX:03-3447-1523
   E-mail: jela@jela.or.jp 皆様のご応募をお待ちしています。


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